国際結婚の手続きはいろいろ大変と聞くけど…手続き完了までどのくらいの時間がかかるものなの?
費用も結構かかりそうだな…


この記事では、台湾人との結婚手続きにかかる時間と費用について
解説します!
国際結婚の個々の手続きに関して詳しく説明している情報はよく目にしますが、手続きにかかる時間や費用を
まとめている内容はほとんど見つけられませんでした。
この内容が気になっていた方のお力になれれば…!と思い、まとめてみました。
【この記事で分かること】
・手続きパターン別にかかるおおよその時間
・何にどのくらいの費用がかかる?
・自分たちの状況に合った方法の選び方
※台湾人との結婚手続きの場合の内容です
1.結婚手続きにかかる時間


台湾人との結婚手続きの全10パターンについて理解した上での内容になっていますので、もう一度確認されたい方はこちらからご覧ください




(1)日本先行の8パターンの場合
日本先行の場合は、日本での登記完了まで1週間程度の時間がかかるため、1番早い方法でも手続き完了まででも最低10日以上~2週間は必要になります。
※行政側でかかる時間以外は、かなりタイトなスケジュールで時間を算出しています。パソコン作業や翻訳作業に慣れていない方は、翻訳資料の準備に時間がかかる可能性があります。
日本側の手続きは、郵送利用が可能なことが多く、わざわざ市役所などに出向かなくても進められる点は便利です。
また、台北駐日経済文化代表処を利用すると、台湾側の手続きも日本国内で完結することが可能です。時間に余裕がある方は、方法①や⑤を利用すると、窓口への訪問は、台北駐日経済文化代表処の1回のみにすることもできます。



お住いの地域によっては、管轄の代表処まで遠く、直接台湾の戸政事務所へ足を運んだ方が早い方もいるかもしれませんね。
(2)台湾先行の2パターンの場合


台湾先行の場合は、必ず2人が現地の戸政事務所へ出向く必要がありますが、現地の手続き自体は、3~4日程度で完了します。そのため、手続きのみだと最速で1週間程度で完了させることができます。
とはいえ、よほど急ぎの方や2人が同じ国に居住していない場合以外は、わざわざ現地渡航をするよりも、郵送などを利用して、居住地国内で手続きを完了させる方が多い印象です。
配偶者ビザの申請には、日本と台湾両方で婚姻が成立していることを証明する資料の提出が必要ですので、両国の婚姻登記の完了まで待つ必要があります。
急ぎで登記完了までの手続きをする必要がある方は、台湾先行で手続きを進められるのがよいでしょう。



基本的には、2人が住んでいる国を基準にして進めていくのが良さそうですね!
2.手続きにかかる費用





続いて、婚姻手続きにかかる費用について見ていきましょう!
(1)書類発行手数料と領事認証手数料とは?
国際結婚も日本人同士の結婚と同じように、婚姻届の「届出」自体には費用はかかりません。
婚姻手続きの際に必要になる書類の発行と書類の認証に費用が発生します。
書類発行手数料
こちらは普段の生活でも馴染みがありイメージしやすいかと思います。
行政に書類の発行を請求する際の手数料です。
市町村役場の窓口、コンビニ請求に関わらず、手数料は発生しますが、コンビニ請求の場合、書類の内容によっては、窓口よりも手数料が少し安くなる自治体があります。
国際結婚の手続きでは戸籍謄本と婚姻要件具備証明書の発行手数料がメインとなります。
※提出先によっては、住民票や台湾の婚姻証明書が必要となる場合があります。
領事認証手数料
領事認証とは、日本で発行された公文書や私文書を国外に提出する際に、その文書が本物かどうかを証明する手続きです。その認証手続きをする際に、書類ごとに手数料が発生します。
※この領事認証などの手続きは、各国との条約によって内容が異なります。今回は相手国が台湾の場合の内容です。



要するに、偽造文書でないことを証明するために行う手続きですね!
台湾人との結婚手続きでは、日本側の書類を台湾に提出する時に認証が必要となります。逆に台湾の書類を日本へ提出する際には必要ありません。
手続きの方法によって日本人の必要書類が異なりますが、日本の戸籍謄本は台北駐日経済文化代表処で認証を行い、日本人の婚姻要件具備証明書は台湾現地の外交部領事事務局で認証を行います。
(2)手続き方法別にかかる費用の比較
2人の居住地によっては、書類取り寄せの際の郵送代や現地渡航費用が発生しますので、正確な費用は状況によって異なります。下記は、行政への手数料として共通で発生する費用をまとめました。




【参考】
国際郵便(EMS)費用:日本→台湾1500円~2000円、台湾→日本 240~450元
その他、DHLは値段は上がりますが、EMSより配達日数が少なく、早く届けることができます!
※提出先の戸政事務所によって、認証が必要な書類の内容が異なる場合があります。事前にどの書類に認証が必要かご確認ください。
※現地渡航に必要な交通費、郵送での書類取り寄せ、届出等の費用はは計算に含んでいません。
※戸籍謄本はコンビニで発行することによって発行手数料が安くなる自治体もあります。
※台湾の戸籍謄本はネット申請・自分で印刷の場合は無料ですが、ネット申請で郵送希望の場合や窓口申請の場合は発行手数料(15元)、郵送費がかかります。
3.手続きパターンの選び方


費用や所要日数を踏まえて、それぞれの状況別にどの方法で手続きを進めるのがいいのかまとめました。
(1)お互い台湾在住
2人とも台湾在住の場合は、基本的に台湾先行の、「婚姻要件具備証明書パターン」での手続きが、最も早く、費用を抑えることができる方法です。移動の負担や手間も最も少ないので、台湾在住の場合は、この方法を選ばれるのがよいかと思います。
(2)お互い日本在住
| ・急いでいる | 台湾先行の、「婚姻要件具備証明書パターン」で手続きを行い、日本側は市役所窓口へ提出。最速で手続きできるが、現地渡航の費用がかかる。 |
| ・費用を安くしたい | 日本先行で手続きを行い、台湾側は代表処に提出。 |
| ・移動の負担や手間を減らしたい | 自宅から代表処と台湾現地の戸政事務所のどちらが近いかで判断。 代表処の方が近い:日本先行で手続きを行い、台湾側は代表処に提出。 戸政事務所の方が近い:台湾先行の「婚姻要件具備証明書」パターンで手続きを行い、日本側は郵送 or 近くの市役所へ提出。 |
(3)お互い自国在住
| ・急いでいる | 日本人側が台湾へ渡航し、台湾先行の、「婚姻要件具備証明書パターン」で手続きを行う。日本側の手続きは日本人側が帰国後に一人で市役所窓口へ提出。 |
| ・費用を安くしたい、渡航ができない | 日本先行で手続きを行い、両国とも一人で提出。 台湾人側が必要書類と署名済みの日本の婚姻届を日本人側へ郵送し、日本人が一人で市役所に提出。その後、日本人側が認証済みの戸籍謄本と声明書、その他必要書類を台湾人側へ郵送し、台湾人が一人で戸政事務所へ提出。 |



個々の状況によって、所要時間、必要費用ともに変わってきますが、一つの参考になると幸いです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!






